Horos -wikipedia 風解説-

開発の経緯

macOS で動作するオープンソースの DICOM ビューアとしては OsiriX が有名であったが、普及するにつれ制限が加わり、商用版との機能格差が顕著になってきた。例えば、OsiriX Lite はソースが公開され、64ビットでコンパイル可能であったが、同包して提供されているライブラリは32ビットでコンパイル済みのものであり、実質的な性能は32ビットに制限されていた。また、ROI に関しては仕様が商用版と明らかに異なり、ネットワーク機能の一部も実装されていない。

このため、OsiriX ライクな DICOM ビューアの登場が望まれていた。
2013年、OsiriX 5.8 のソースコードをベースにして HOROSPROJECT.ORG が中心となり、Horos が開発された。

名前の由来

エジプト神話に登場する Osiris 神の息子 Horus から。

Osiris の肉体は、彼の死後、引き裂かれ世界各地に散らばったが、息子 Horus はその破片を探し再構築することで Osiris の復活を願った。Horos という名は、この伝説に由来する。

インストール

Ver 3.0.0 より前のバージョンであれば、Xcode さえあれば、ソースコードからかなり容易にコンパイル・インストールができた。
Ver 3.0.0 以降は、ソースコードの他にサードパーティのツールが必要である。
オープンソース版よりやや遅れてビルド済みのバージョン(以下、インストーラー版)が公式サイトから配信されるのが慣例となっている。

日本語化

従来から OsiriX の日本語リソースを流用して日本語化することがおこなわれてきたが、Ver 3.0.1 よりソースコードレベルで日本語化(正確には多言語化した上での日本語リソースの追加)がなされた。インストーラー版では、Ver. 3.1 より、この結果が反映されている。
しかし、メニューなどは日本語化されているものの、これが原因と思われる 2DViewer が起動しないという問題が発生した。日本語リソース提供者(air-h-128k-il 氏)によると「Xcode 上のバグ」であるという。上述の air 氏や一部のユーザーが開発元に報告は入れているが、現在(2019年1月)でも特に対応はなされていないようである。

contributor


@brizolara ,@aglv 氏などが参加。アクティブにバグフィックスなどをおこなっている。gihub 上の情報からだけでは国籍を完全に特定することは困難だが、日本からはフェイザー合同会社関係者が参加している。

Horos Ver3.2.0 のリリースノート

なお、OsiriX の日本における販売代理店のニュートン社の菅野氏は「Horos は、ニュートンで開発した OsiriX のカスタマイズ版が元になっている」と公言しているが、Horos 開発元は否定している。

派生プロジェクト

HorliX がある。一部のライブラリを除けばソースコードは公開されている。適切にライブラリなどを準備・ビルドすれば、こちらは日本語環境でも 2DViewer は起動する。