Donuts
ネット x 医療 だと、メドレーとかメディカルノートが有力なプレイヤーとみなされていたと思うのだが、この7月から新たなプレイヤーが意外なところから現れた。
そのプレイヤーは Donuts (日本語表記がドーナッツなのかドーナツなのかわからなかったため、ここではドーナツで統一)。彼らが7月にリリースしたのは、クラウド型の電子カルテ CLIUS (クリアス)。
電子カルテ自体は、医師免許活かしてサンプルでももらってそのうち評価したいと思うが、面白いのはドーナツがもともとはゲーム製作会社だということ。現に今も会社のスローガンは、Change the Game である。
ドーナツは、早稲田理工修士卒の西村啓成さんと東京工業大修士卒の根岸心さんが DeNA を経て 2007 年に設立。主にゲーム関連事業で成長、2015年から労務管理ソフト、ジョブカンをリリース。そして、今年の 7月にクリアスをリリースするに至った、というわけだ。
ふうっ。
キリンゼロが出てきた時も驚いたのだが、今度はゲーム関連からのヘルスケア分野進出ですか。もう、これは何が出てきても驚きませんね、私は。
電子カルテランキング
ちょっと気になったので電子カルテのランキングも調べてみた。
出典は、m3というサイトでの 2018 年 6 月までの資料請求などの閲覧数。
1位 デジカル(デジカル)
2位 Dynamics(ダイナミクス)
3位 Medicom-HRV(パナソニックヘルスケア)
4位 カルテZERO(きりんカルテシステム)
本当は10位まで公表されているが、全公表は問題ありそうなので4位まで。
でもこれだけでも大雑把な傾向はわかる。
人気なのは、定番の電子カルテとクラウド型。正直、この傾向は数年前から続いていると思う。実際の医師は新規なものを求めているわけではないことがよくわかる。
実際、購入後の満足度調査でも同様の傾向がみられる。医師は定番の電子カルテの安定性を追い求め、購入後、それを確認して満足しているのだ。
さて、CLIUS ら新規製品はどの程度、この市場を攪乱できるだろう?