Horos Mobile

kindle 本は iPad で読む派だったのだが、バッテリーがへたってきたため、新しく iPad Air を導入。
ついでで Horos Mobile というアプリを落とす。
ここらへんが Horos らしいなと思うのだが、操作画面になかなかたどり着けない。
あと、これサブスクで契約しないと実質的には使えませんかね。

ちゃんと使えばそれなりの機能持っているのかもしれないが、これならシンプルな OsiriX HD の方がいいかな。

 

猪股弘明
医師:精神科(精神保健指定医)
Horos: contributor
OsiriX(OpenSource Version):contributor
HorliX: developer

無症候性感染者が増えると感染爆発がおこるリスクが増大する

SNS でけっこう支持されたようなので、加筆・修正の上こちらにも転載。


感染症の数理モデルに興味持っている人意外に多いなと思ったんで、ちょっと書きます。(なお、私は感染症の専門家でもなんでもないです)

まず、感染症の数理モデルは既にいくつかあります。有名なのは SIR モデルや SEIR モデルでしょうか。https://ja.wikipedia.org/wiki/SIR%E3%83%A2%E3%83%87%E3%83%AB
あたりを参考に。


何やら、小難しそうですねw

でも、このように数学的に定式化することの利点はあって、それは計算機でシミュレーションできるということです。
ブラウザで使えるシミュレータも用意してあります。
よかったら
https://covid19-seir-model.netlify.app/
で遊んでみてください。

具体的な数値をどう入れていいかわからないって方は下図を参考にしてください。
現在の日本のコロナの感染状況を念頭において1億人の集団で、100万人感染者(緑)がいた場合に設定してます。

R=5.0
R=2.5

R をどう取るかが悩ましいのですが、ここではピークがどう変わるかわかりやすくするため R=2.5 と R=5.0 としました。(実際にはちょっと前-2020/12-で 1.1 。年明けの今はもうちょっと増えていると思います)
なお、ここでは簡便のため R=β/γ としてます。
γは定数(1/γ が平均感染期間)なので、β(感染率)を変化させることで R をコントロールしよう、というのが感染症コントロールの基本です。(私は感染症の専門家でもなんでもないので、日本の「専門家」とは説明の仕方が違うと思いますが、たぶん、数式的にはより忠実にモデルにそって説明していると思います)

ここまででも日本の感染症対策の問題点は幾つか出てくると思います。

・感染者を大雑把に100万人としたが、日本は検査絞り込んだおかげでこの推定が精度よくできない

・モデルとしてはβの方が本質的だが、一部の「専門家」がRtを重視しすぎたせいで、モデルに遡った考察ができにくくなっている

(R が固定値ではないのは理論に遡って考えると明らかでしょう。ウイルスが遺伝子レベルで変異をおこして感染力が変化した場合はもちろん感染のフェーズが変わっても後述するようにRは変化するはずです)
などなど。

一部のコロナ「専門家」と私が見解が異なるのは、「無症候性感染者が増えると、単純な接触制限しただけでは春先(第一波の時)ほど効果は出ない」という点です。

例えば、ある人が10人に接触したとして、そのうちの1人のみが感染者だったとする。その1人を検査で確定して隔離してしまえば、残りの9人といくら濃厚に接触しようが感染の拡大は起こりません(第一波の頃)。
ところが、9人のうち2人が実は「隠れ」感染者だった場合(現在これに近い状態になりつつあると私は思います)、今、注目している1人も感染する可能性が高くなります。もちろんこの場合は感染拡大は止まらないでしょう。

それはともかく、感染が急激に拡大しているときに過去データの延長(外挿)で Rt=1.1 として計算するのはちょっとおかしい・無理があるというのはご理解いただけるかなあと思います。

ついでで言っておくと、外国では年齢別・地域別にβなどを細かく設定して微分方程式に踏み込んでシミュレーションしてます。

駄文長文、失礼しました。

 

猪股弘明
医師:精神科(精神保健指定医)
HorliX, OpenDolphin-2.7m 開発者


? 参考
そもそも SEIR ってなんぞやって人は
感染症数理モデルの基本 SEIR をなるべく数式に頼らず直感的に理解する
をどうぞ。

? 質疑応答(某所ではこんな感じでした)
Q シミュレーションをどう活用したらいいか?

A シミュレーションってやりっ放しってわけにいはいかず、大抵の場合は検証作業が必要です。なのですが、現在、これはできにくい状況になってます。

例えば、今日(2021/1/14)の東京都の陽性者数は 1502人ですが、検査件数は(確定ではないが)3849 件。単純に陽性率計算すると 39%ほど(集計フローの混乱なのかちょっと高いですね)。検査件数が 10000件なら、3900人陽性者になる。

単純な SEIR シミュレーションで出てくる数値は、対象とした集団のなかでの暴露者数や感染者数だから、検証のためには「感染者数」の確定数値か無作為抽出に近い「陽性率」どちらかがわかっている必要があります。

Q 広島の取り組みについて、全否定されてるドクターがコメントされていました。PCR検査を確定診断するものであってスクリーニングするものではないと。

今後の検査ポリシーで何が正しいのかって難しいと思いますが、経路不明が過半数を超えた時点で、濃厚接触者中心の疫学的調査ってそれほど効果ないんですよ。

これダメなのは、分科会の「専門家」が「今は市中感染がメインとなってきたから、今後は◯◯の検査に切り替える」ってはっきり言わないことです。

Q なんとなくですが、市中感染が広がってるという事というのかクラスター潰しからの次の戦略への移行を分科会は認めたくないの?っていう印象を受けてるんですね。

A 認めたくないって言うのもあるだろうし、そもそも分科会のメンバーの能力を疑問視している医師は多いですよ。

例えば、上の SEIR でも大雑把な方針は見えてくるじゃないですか。上では単純に E としたけど、現実的には「潜在的な陽性者」あたりがこれに該当する。これがある程度数値的に評価できていないと次にどうなるって予測ができないし、政策への提言なんてのもできない。
「市中感染がこれくらい広がっているから、規制を強化しましょう」とか「緩和されてきたので、自粛対象を縮小しましょう」とかってのが、今、一番必要とされていることじゃないですか。
広島はそれを「特定地域の全数調査」で確かめようとしているし、厚労省の一部は「市街地での不特定多数への検査」で概数を掴もうとしている。やり方の良し悪しはともかく意図は明確です。
でも、これ、本来は分科会の専門家が率先して言わないといけないことですよね。

臨床現場だとなおさらそうですが、そういう想像力が働かないリーダーって無能扱いされるんですよ。

ネット上の「ヤバい人」再録

出身研究室の合同OB会があったときに出たネタを某院生がブログに書いていたくれたのだが、諸々の事情で非公開になっていた。
けっこう面白いと思ったので、関係者の許可を取ってこちらに転載。


GW 期間中の某日、恒例の OB・OG を交えての懇親会があったのだが、そのとき話題に昇った「ヤバい人」が本当にやばかった話をまとめる。

以前にもどこかで、医師にはマナーの悪い人もいるみたいなことを書いたが、それはお金に汚い、とか理工系関係者に対する態度が尊大だ、程度のことだ。この人は筋金入りだった。某先生いわく「治療が必要なレベル。発達障害と人格障害を足して2で割って、さらにサイコパス要素も加えたようなレベル」だそうだ。粘着な感じも相当で、だから、ここではこちらが特定されないように「ヤバい人」という呼称を使わせてもらう。

技術的におかしなことを挙げていくときりがないし、今回伝えたいことはそういうことではないので、こういう特徴を持った人がいたらまともにかかわっちゃだめだよ!的な感じでまとめたい (^^;)

・態度が身分不相応に尊大。現実的には、社会的評価や業績に圧倒的ともいえる差があるにもかかわらず、特定の意にそぐわない行動を取る人を攻撃対象としかみていない。

・反論が幼稚にもかかわらず、なぜか自信満々。それっぽい反論を「後で」出したりするのだが、いかんせん、ポイントがつかめていないせいか、その反論も反論になっていない。

・理屈では勝てないとわかるとネット上で誹謗中傷かきまくり

やばすぎる。他にも特徴はあると思うが、特にネット上では、即座に力量がわかるわけではないから、こういった傾向を持った人には注意しなければならないと思った。


面白いと思ったのは、ネット上にこういった人は確かに多いこと。
精神科的観点からあれこれコメントしてみたい。

ところで、このブログでも度々より上げてきたドルフィンプロジェクトだが歴史的評価の段階に入った感がある。
あのプロジェクト内部にも上で述べたような感じのちょっと困った感じの人がいたんではないか?みたいな記事が、最近(2024年2月)チラホラ目につくようになった。

Monster Pseudo-Developer in Dolphin』あたりをご参考に。

(追記)歴史的評価といきたいところであったが、AI まとめが出鱈目記事書いているので、それ対策に追われた。
結果的に dolphin のライセンスと著作権関係がかなり整理されたと思う。

OpenOcean/Dolphin と職務著作と GPL
IT プロジェクトで避けて通れないのが職務著作というやつで、dolphin プロジェクトの歴史的発展に絡めてかなり平易に説明されてます。

OpenOcean 怪文書 -GPL 誤用による違法行為教唆-
職務著作などの概念がわかった上で、この記事↑読むと状況が頭に入ると思います。GPL 違反は海外の法的係争に至った案件で紹介されることもありますが、ああいうのは立派すぎて実感を伴わないものが多い。
実際に起こった事件を扱ったものではナンバーワンでしょう。


最近、ヤバい人、というほどではないが、「この感覚は何か違うのではないか?」と認識されたのは、この記事で取り上げられた人でしょう。
この人の場合は、日常生活では普通の人なのではないかと思う。
だが・・

たとえ通常時は常識的で善良な市民であっても、ひとたび「開発者」という名誉を独占するチャンスが見えた時、人は簡単に悪を働く、というのはオープンソース界隈で散々見てきた光景だ。2.7m 系のドキュメントを参考にしても、コードは 2.7 ベースにしておく、みたいなことはこれまでにも何度かあったのだ。  引用元

という事情はありそうですね。
OSS はよからぬ人を惹きつける魔力みたいなものはある。あるいは人間の中に潜むよからぬ部分を肥大化させる力と言ったらいいか。

私たちがこの人に感じた違和感をメモしておく。

・PR が「無効になった」と主張するが、無効になってない。

・初期の頃、皆川和史の名前を削ぎ落とそうという意図が感じられたが、2003-2012 は Digital Globe が著作権を保有していたわけだから、そこは尊重しないと過剰編集になる。
(→その後、態度を変え、なんというか皆川信仰者のようになり、ライセンスも GPLv2 を主張していた。)

・ビルドテストもできていない段階で権利を主張する。

・対話性がない。
主張が一方的

・レビューされるのを恐れる。

などなど。

特に「レビューを恐れる」に関しては、流石にコメントしておく必要があるだろうか。
dolphin のコードは元を正せば e-dolphin 時代のものです。著作権所有者は変わってきましたが、あくまで「オープンソースとして開発」されたものです。
当然、オープンソースとしてのライセンスは引き継がれます。利用者には公開義務があるし、誰かがそれが適正に行われているかチェックする必要があるでしょう。その一環としてのレビューが嫌いだ、好まないというのであれば、利用をやめるべきでしょう。
公共財を使うということはそういうことです。

結果的にプロジェクト自体が開発中止となり、彼の主張も主張のままになった。

 

ANN2b

ORCA, OpenDolphin, HorliX

所要とはいえ ORCA日本医師会がソースコードを公開、配布しているレセコンソフト)とOpenDolphin(電子カルテ。これもオープンソース) と準備してきたので、HorliXHoros/OsiriX ベースの画像ビューア。オープンソース) も起動。
特に深い意味はないんですが。

いや、しかし、壮観ですな。

一台の Mac の上で動いているってのにちょっと感動してます。


 

ところで、OpenDolphin・HorliX は、精神科医の猪股弘明先生の開発したバージョンを使ってます。

OpenDolphin

OpenDolphin は、オープンソースですから、当然、派生バージョンは色々とありますが、OpenDolphin-2.7m (今回、試したバージョン)は本家(dolphin-dev)に割合忠実です。これにはそれ相応の理由がありました。
OpenDolphin について』、『OpenDolphin と電子カルテの3要件とメドレー』あたりがわかりやすいでしょうか。開発者本人がその経緯を語っています。

私も今回 OpenDolphin に触れてあれこれ感想を持ちましたので、機会があったら何か書いてみたいと思います。

HorliX

画像ビューア HorliX に関する使い勝手などに関しては『COVID-19 による肺炎CT画像!<HorliXにて表示>』(精神科医高木希奈先生のアメブロ)に動画入りで紹介されていますので、そちらもご参照ください。

ところで、先生、最近、ブログで

HorliX と薬機法

という法律ガラミにしては?面白い記事を書いているので、こちらもよかったらどうぞ。

ORCA

ところで ORCA に期待(懸念?)されていることは、本当に今の設計のままで意味のあるクラウド化ができるのかってことですが、これも猪股先生、一つの提案をしてくれました。

将来的には医療情報の類はクラウドに上げて一元管理・ビッグデータとしての活用を図る・・云々みたいな話は、まあそうだろうなとは思うのですが、このとき医療機関側が欲しい情報を取ってこれる環境になっていないとデメリットの方が大きく、実際には誰も参加しないだろうなと思います。
(法的にも医療情報の管理責任は、現状だと医療機関側です。業者ではありません)
欲しい情報を効率よく取ってこれるかどうかは、データ構造の整合性に大きく依存するのではないでしょうか。
これを実現する割と有効な選択肢は現在だといわゆるウェブフレームワークの採用かなと思ったわけです。

オルカの職人芸的なデータベースの使い方も嫌いではありませんが(笑)、この後の展開を考えるとなるべくデータ間の「辻褄が合うように」整合性をはかっておく、モデル化しやすいように準備しておく、というのはあっていいのかなと思った次第です。

メーリス上で議論され、最終的には ORCA管理機構の人に「フレームワークの採用も検討してまいります」とまで言わせしめました。→結局、ORCA 管理機構、独自にウェブフレームワークを開発して、WebORCA をリリース。

また、最近では、ORCA のデータベース(PostrgreSQL)から直接データを抜いて、各種指標を加工する方法を提案しています。猪股先生ご自身が『ORCA の日計表と関連テーブル・内部会計フローなどについて』にまとめてくれています。

 

ANN2b

 

HorliX -wikipedia 風解説- にまつわるあれこれ

HorliX という医療用ビューアがある。

HorliX の作者が知り合いの先生(猪股弘明先生 精神科医 フェイザー合同会社)なので、告知的な意味合いもあって、wikipedia に簡単な解説を書いたことがある。が、最近になって wikipedia が荒らされまくり、とてもまともな記載ではなくなっているので、私が最初に書いたくらいの分量・内容でとりあえず当サイトに wikipedia っぽい何かを書いておきました。

HorliX -wikipedia 風解説-

 

(注)確かに私も関係者(当サイトの元は phazor.info 内の裏ブログ)なので wikipedia が目指すように中立とはいかないでしょうが、なるべく客観的な記載を心がけていきます。
なお、wiki のマイナー項目(研究よりの記事など)は、その領域の研究者自身が寄稿している場合が多いです。

ところで、その wiki ページ、どこからともなく荒らしがワラワラと湧いてきて、一時期、運営からページが削除されてました。

まともな訓練受けてないとかっちりとした文章ってなかなか書けないんだよね。文章を書くスキルがないためか質の悪い記載をして、運営から待ったがかかったわけです。
このとき、書き込んでた者の一人がこの人。

IP アドレス=218.42.147.86。調べると

システムクラフト(広島県三原市。代表取締役:杉原 利彦氏)という会社のようですね。

また、このシステムクラフトという会社、和歌山の増田内科の増田茂医師の OpenDolphin-m という電子カルテを取り扱っている。いたが、現在は取り扱ってないようです。
おそらく、開発ポリシーの関係(増田氏は「バックアップはクライアントにある PDF 出力機能だけで十分」と主張していた)で、現行のガイドライン基準を満たせなくなったからと思われます。

その増田氏、病院公式HP内に特定の個人を誹謗中傷する内容を作成し、厚生労働省から削除要請を受けたとか。

「内容」は上記記事に魚拓があります。クリニックの公式HPは規制の対象ですから、厚労省の監視対象になりえます。その上での削除要請です。

また Twitter でも精神障害が疑われる一般人の個人情報を流出させ、これも担当保健所から削除要請を受けた(こことかこことかこことか・・・最初、目を疑いました)。医療人の倫理としてどうなんだろうと疑問に思う(→結局、増田内科は閉院になったようですが。。。)。経緯からして著作権法違反の疑いも濃いしね。

あとは、OpenDolphin-2.7m(これも前出の猪股弘明先生開発) がご自分のカスタマイズ版の直接 Fork だと勘違いしていたが、これは完全に事実誤認(私も機会があって本家版と OpenDolphin-2.7m のソースコードを比較したが、OpenDolphin-2.7m は本家版ベースで bug fix とカルテ記載内容の外部書き出し機能を追加したもの。もう開発ポリシーからして全然違う)。

開いたイルカ』や『「いるか」の都市伝説は本当だったか?』や『「開いたイルカ」再び』などもご参照のほどを。

ANN2b

(追記)好評のなようなので、Horos 編と Orthanc 編もつくりました。

(追記2)ORCA 編も作成。

(追記3)OpenDolphin 編も作成。

(追記4)ところで air-h-128k-il 氏は horos の正規contributor。

北極圏コード貯蔵庫コントリビューター -Arctic Code Vault Contributor-

horos プロジェクトに関しては、日本語リソースの提供より ROI 関係の貢献の方が重要度高いでしょう。
なお、システムクラフトの杉原氏は(ソースコードを提供したという意味での) contributor ではありません。

(追記5)「病院公式HP内に特定の個人を誹謗中傷する内容を作成し、厚生労働省から削除要請を受けたとか」に「そんな事実はない」と反論した人がいたようなんですが、魚拓やスクリーンショットが残っているので、反論になってないでしょう。