Nitrogen の謎

使うばかりではアレなので、HorliX/Horos/OsiriX のソースコードを読む。

早速、AppController(現在でいうところの AppDelegate です)の init メソッド内の以下のところでつっかかる。

AppController.m

[[NSFileManager defaultManager] removeItemAtPath:[[NSFileManager defaultManager] tmpDirPath] error:NULL];

なんだよ tmpDirPath って(笑)。

もちろん、ノーマル NSFileManager にこんなメソッドはなく、おそらくどこかで拡張してんだろうなあと物色したら、Nitrogen というフォルダ(のサブフォルダ)に収められていた。

しかし、なんだろ、Nitrogen って?

Objective-C におけるクラスの拡張(というのだろうか?オーバーライドといっていい)は、カテゴリを使うという手法があるようだ。
カテゴリによって新たにつくられたクラスは、慣例的に「元のクラス+特徴」というファイル名を持つ。

だから、上の例では NSFileManager+N2.h と NSFileManager+N2.m で NSFileManager の拡張機能を担っている。

この N が Nitrogen から来ているのでは?と想像はつくが、なぜ Nitrogen というネーミングにしたんだろうねと疑問に思ったという次第です。

 

医師免許持ちで臨床をまったくやらない人はそれなりの理由がある場合が多い

それほど強く主張するわけではないが、この記事のタイトルみたいなことは医師界隈ではそれなりのコンセンサスは取れていると思う。

もちろん、ガチガチの基礎系の場合、意識的にやってないという人はいる
(それでも当直や老健あたりの診察業務程度ならやっている人が大半だと思うが)。

結論から言うと、キャリア初期に臨床畑に進もうとして果たせず、その後、臨床業務から離れている人は、それなりの問題を抱えている人が多い。

具体例を挙げるとわかりやすいでしょうか。

何ら経験がないのに患者さんの同意も得ずに難度の高いオペを施行して、当然、失敗。さらにそのことを隠蔽、裁判沙汰になっても自分の非を一切認めない医師。(これに近いことはたまにニュースにも取り上げられてますよね)

患者さんとまったくコミュニケーションが取れない医師。(そんな医師いないと思うでしょ? でもいるんですよ、実際。今だと面接でハジかれるとは思いますが)

・・・などなど。

で、こういった医師は、臨床現場の主流からオミットされ、いつの間にか消えているというか、行方知れずになっている場合が多い。

ところで、先日、フェイザーの方々が、こんなコメントの投稿などに関して注意喚起の記事を公開した。

著作権法違反が疑われるコメントの掲載はできかねます

細かいことには触れませんが、ここに至るまでに警告のようなことは発していたのに小林さん完全無視でしたから、しょうがないと言えるでしょう。

私も某MLに入会しようとしたとき、管理人の方から「小林慎治は喧嘩売るような感じできますから、気をつけてくださいね」とアドバイスをもらったことはある。

快く思っていなかった医師は多かったようですね。

 

ANN2b

(追記)これは某掲示板の書き込み。
出どころが出どころなので信頼性に乏しいし(まず、なにより「医者の資格はない」というのは明らかな誤り。愛媛大学第一内科に所属していたれっきとした医師)、この「小林慎治」が件の小林さんと同一かという保証はないんですが、医師-患者の信頼関係ができていないと、こういった感じの悪評立てられますね。(実際は、単なるちょっとした行き違いで患者さんが逆上して、腹いせに勢い任せで書いた、なんてのが多いんですが)

精神科なんて、こんな話は山ほどあるんで、いちいち気にしてたら身が持たないです(苦笑)。

(追記)これはある方tweet 。真偽のほどはわかりませんが、こういうことは医療現場ではよくあります。


それはともかく、旦那さんが受けた治療に大変深い憤りと不信感を持たれていることは伝わってきます。
このような事態を未然に防ぐのも医師の務めだと私は思っております。

Horos Mobile

kindle 本は iPad で読む派だったのだが、バッテリーがへたってきたため、新しく iPad Air を導入。
ついでで Horos Mobile というアプリを落とす。
ここらへんが Horos らしいなと思うのだが、操作画面になかなかたどり着けない。
あと、これサブスクで契約しないと実質的には使えませんかね。

ちゃんと使えばそれなりの機能持っているのかもしれないが、これならシンプルな OsiriX HD の方がいいかな。

 

猪股弘明
医師:精神科(精神保健指定医)
Horos: contributor
OsiriX(OpenSource Version):contributor
HorliX: developer

HorliX -wikipedia 風解説- にまつわるあれこれ

HorliX という医療用ビューアがある。

HorliX の作者が知り合いの先生(猪股弘明先生 精神科医 フェイザー合同会社)なので、告知的な意味合いもあって、wikipedia に簡単な解説を書いたことがある。が、最近になって wikipedia が荒らされまくり、とてもまともな記載ではなくなっているので、私が最初に書いたくらいの分量・内容でとりあえず当サイトに wikipedia っぽい何かを書いておきました。

HorliX -wikipedia 風解説-

 

(注)確かに私も関係者(当サイトの元は phazor.info 内の裏ブログ)なので wikipedia が目指すように中立とはいかないでしょうが、なるべく客観的な記載を心がけていきます。
なお、wiki のマイナー項目(研究よりの記事など)は、その領域の研究者自身が寄稿している場合が多いです。

ところで、その wiki ページ、どこからともなく荒らしがワラワラと湧いてきて、一時期、運営からページが削除されてました。

まともな訓練受けてないとかっちりとした文章ってなかなか書けないんだよね。文章を書くスキルがないためか質の悪い記載をして、運営から待ったがかかったわけです。
このとき、書き込んでた者の一人がこの人。

IP アドレス=218.42.147.86。調べると

システムクラフト(広島県三原市。代表取締役:杉原 利彦氏)という会社のようですね。

また、このシステムクラフトという会社、和歌山の増田内科の増田茂医師の OpenDolphin-m という電子カルテを取り扱っている。いたが、現在は取り扱ってないようです。
おそらく、開発ポリシーの関係(増田氏は「バックアップはクライアントにある PDF 出力機能だけで十分」と主張していた)で、現行のガイドライン基準を満たせなくなったからと思われます。

その増田氏、病院公式HP内に特定の個人を誹謗中傷する内容を作成し、厚生労働省から削除要請を受けたとか。

「内容」は上記記事に魚拓があります。クリニックの公式HPは規制の対象ですから、厚労省の監視対象になりえます。その上での削除要請です。

また Twitter でも精神障害が疑われる一般人の個人情報を流出させ、これも担当保健所から削除要請を受けた(こことかこことかこことか・・・最初、目を疑いました)。医療人の倫理としてどうなんだろうと疑問に思う(→結局、増田内科は閉院になったようですが。。。)。経緯からして著作権法違反の疑いも濃いしね。

あとは、OpenDolphin-2.7m(これも前出の猪股弘明先生開発) がご自分のカスタマイズ版の直接 Fork だと勘違いしていたが、これは完全に事実誤認(私も機会があって本家版と OpenDolphin-2.7m のソースコードを比較したが、OpenDolphin-2.7m は本家版ベースで bug fix とカルテ記載内容の外部書き出し機能を追加したもの。もう開発ポリシーからして全然違う)。

開いたイルカ』や『「いるか」の都市伝説は本当だったか?』や『「開いたイルカ」再び』などもご参照のほどを。

ANN2b

(追記)好評のなようなので、Horos 編と Orthanc 編もつくりました。

(追記2)ORCA 編も作成。

(追記3)OpenDolphin 編も作成。

(追記4)ところで air-h-128k-il 氏は horos の正規contributor。

北極圏コード貯蔵庫コントリビューター -Arctic Code Vault Contributor-

horos プロジェクトに関しては、日本語リソースの提供より ROI 関係の貢献の方が重要度高いでしょう。
なお、システムクラフトの杉原氏は(ソースコードを提供したという意味での) contributor ではありません。

(追記5)「病院公式HP内に特定の個人を誹謗中傷する内容を作成し、厚生労働省から削除要請を受けたとか」に「そんな事実はない」と反論した人がいたようなんですが、魚拓やスクリーンショットが残っているので、反論になってないでしょう。