iPS 関連とサポート

出自が物理(工学)系なので、ウェットの生物学には詳しくないのだが、最近、ネットなどで iPS 関係の記事をよく目にするので、ちょっと書いてみる。

「iPS細胞」実用化に時間がかかるワケ

偉大な山中先生が何を考えているのかまでは、私などが知る由もないが、何かこれ、迷走し始めた感じがする。iPS 研究が、ということではなく、その研究開発支援体制が迷走し始めた、っていう意味です。

上の記事でも触れられているが、「加齢黄斑変性では・・(中略)・・1年で1億円がかかる」と研究には金がかかるという点をアピールして支援の継続を訴えているが、これはちょっと違うのでは???と思った。

もう、はっきり書くと逆効果。

件の移植手術は、失敗とは言わないまでにせよ、「肝心の視力は「良くも悪くもなかった」ということで、治療という意味ではあまり望ましい結果とはいえなかった」という認識を持っている医療関係者は多いと思う。
私も、あの最終報告で「えええっ!」と思ったのは、OCT(Optical Coherence Tomography:光干渉断層撮影)データの取り扱い。えーと、マトモなOCTって一台1000万超えは当たり前。高いやつだと数千万もする。(一般的に理学・医学向け測定機器は高いものが多いですが、特殊領域の機器としてはかなり高額な部類)なのだが、上手く活用されていたかというと、んーどうなんでしょ。
研究にカネがかかるのは当たり前だが、問題はその使い方なのだ。

特に神経系の場合は、「悪くなった部分を置き換えた程度で、機能獲得のための後プロセスが自然におこるというのはちょっと考えにくい」という事情もある。

このままの方向性で事業化へゴリ押しで進むより、せっかく課題が明らかになったのだから、ここは一端ベーシックなリサーチに立ち戻るっていうのもあっていいのかもしれない。


あと、私が、ちょっと不満に思ったのは、こういった状況で「科学ジャーナリスト」や「サイエンスウオッチャー」を自称する人たちが、コメントしないこと。

上の件でも、備蓄事業を継続した方がいいのか、それとも企業サイドがいう「一種類の細胞を工夫して使う」方がいいのか、誰も明確な意見を言わない。
日本の「評論家」ってなんなんだろうねと思う。

 

ANN2b

 

クリックclose

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です