前にも述べたが、COVID-19 の(臨床での)PCR検査はそれほど感度は高くない。
日本はその使い方に慎重だが、逆に信用しぎてまずいことになっている国がある。お隣、韓国だ。
高危険群の死亡、どう防ぐ…「高齢者、基礎疾患者の優先検査を」
とさすがにメディアからも批判の声が上がっている。「疑い」扱いの人に検査して陰性だったら、その人は安心して外に出歩いてしまう。実は、偽陰性でした(=感染していました)、というのはかなりまずい。
一方、現在では収束に向かいつつある中国では、医療者の悪戦苦闘していいるうちにかなり臨床的なトリアージ法が確立されたようだ。
トリアージのフローはこんな感じ。
SpO2 や体温でスクリーニングした後、CTとCRPで患者を確定している。
なるほどなといたく感心した。
なお、CT の感度などに関しては
Correlation of Chest CT and RT-PCR Testing in Coronavirus Disease 2019 (COVID-19) in China: A Report of 1014 Cases. Radiology, Tao et al.
をご覧ください。
なお、COVID-19 というのが傷病名(病気の名前)です。いわゆる新型コロナ感染症。ウイルス自体は、SARS-CoV-2 と言います。
猪股弘明(精神科医)
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