ブレクスピプラゾールについて

ひさしぶりに m3 (という医師向けのサイト)を覗いたら、精神科領域でレキサルティⓇ(一般名:ブレクスピプラゾール)という新薬が出たらしい。いちおうチェック。

概要

非定型抗精神病薬。今のところ適応は統合失調症。ブレクスピプラゾールという名前から類推されるようにアリピプラゾール(エビリファイⓇ)と関係がある。ベースはエビリファイだが、分子構造の一部がちょっと変わっている。報告ではエビリファイより体重増加・不眠・アカシジアのリスクが抑えられている、としている。

ANN2b 的視点

エビリファイは、増薬の途中で患者さんの精神状態が不安定になることがままある。確かこれはメーカーも認めていた。ANN2b は、エビリファイが出始めの頃、試しに使ってみたが、患者さんがプチ興奮状態になってしまい病棟の看護師さんから吊し上げをくらったという苦い思い出がある。

なので、レキサルティを使うとすれば用量調整には気をつける必要がある。剤型は 1mg と 2mg があって、公的な最大投与量は 2mg まで。増薬時には 4 日以上の間隔をあけろとある。

うーん。

増薬途上の不安定さは解消されているんだろうか?

これは、ちょっと様子見だろう。

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無料より高いものはない? 著作権托卵商法

当サイトは見ての通りまだまだ構築中だが、本業の合間をぬってちまちまと作業をすすめている。

今日は、画像関係を物色。

私は、サイトで使う画像はほぼ決め打ち状態になっている。基本無料で揃えたいので以下のようなサイトを巡る。

ほのぼのイラスト系

→ 『いらすとや

これはもう説明不要でしょう。ほのぼのイラスト系の定番。基本、自由に使ってよいが、1サイト20点までの使用制限がある。

雰囲気画像用

アイキャッチなどが重視される時代になっている。糸井重里らが始めたイメージ広告の系譜はこういった形でうけつがれているわけですね。って、今の若い人にはわかんないか。

それは、ともかく「意識高い」感じを出したいときなどは、なんちゃってアイキャッチは是非とも欲しい。

→ 『写真AC

無料にしては、なかなか使える写真が揃ってる。ただし、無料会員は1日あたりのダウンロード数制限などがあったりして、その点は使いつらい。短期集中でさくさく写真をそろえたいという時などにはむかない。そういうときには

→ 『Pixabay

を使う。海外サイトだが、日本語検索もOK。先日、会員登録したが、サイト自体の雰囲気も良さそう。

私がやるような小規模医療機関のサイト構築などは、関係者の方が既に使いたい写真を用意している場合が多いので、こんなもので十分だ。

 

ところで、海外サイトを物色しているうちに「これは悪質なんじゃないか?」というサイトを見つけた。

XXXX.com

(↑さすがに直接言及はまずいと思い、伏字にしました)

「ローヤリティフリー」を謳っている割にダウンロードしようとすると購入画面が出てくる。フリーなのは著作権のどの部分なのかよくわからないが、使用者(=購入者)には「使用権」をあたえるということらしい。さすがに有料サイトだけあって写真の質はすごくいい。が、単品での購入はできず、月契約しかできない。

しかもライセンスをよく読むと色んな制限があることに気づく。一般会員は購入しても無制限に使用できるわけではない。例えば、ウェブ上で使う場合、インプレションが50万回を超えると、もう一つ上のライセンスを購入しないといけないらしい。それを怠るとペナルティ1万米ドル。

なんじゃそりゃ?

ウェブで50万ビューくらいなら努力すればすぐいってしまう。サイトトップにここの写真を使ってアクセスが50万超えたら、「あなた、ライセンス違反ね~。ペナルティ払ってよ ♪」と怖いお兄さんがでてくるわけか。怖い。怖すぎて使えない。




これに近いことは、身内でもあった。知り合いの YouTuber が無料と謳い文句の音源を使用していたのだが、チャンネル登録者が1万を超えたあたりで著作権管理者を名乗る人物から「実はあなたの使用方法は、ライセンスの〇×という条項に違反しています。しかるべき処置をとります」という連絡があったらしい。

ペナルティを払うくらいだったらまだいい。ここが YouTube の闇っぽいところなのだが、YouTube のルールでは、その動画から上がった収益は元の著作権者のところにいく(コンテンツID の申し立てというやつですね)。

つまり、YouTuber がせっかくコンテンツを人気動画に育て上げても、美味しく熟してきたあたりで、その美味しい部分をまるまる持っていかれるということになる。

件の YouTuber は、チェンネル登録者さんのことも考えて削除もできず、泣く泣くその動画をチャンネルに上げ続けているのだが、なんともやりきれない話ではないか。

まるで托卵……。

医療関係者にはネット版の貧困ビジネスといった方がわかりやすいでしょうか。

「俺の処方したベンゾ系を勝手に転売すんじゃねぇ!」って叫びたくなりますからね、あれは。でも、処方しないわけにもいかないしね。

それはともかく、これ、なんていえばいいんでしょうか? ネット版著作権托卵商法ですかね?

あとは、いうまでもなく OpenDolphin 関係の悪ーい人たちでしょうか。

なお、本記事のアイキャッチは『いらすとや』みふねたかしさんの作品から。なんでほのぼのなのにこんなエッセンス捉えた表現ができるんだろ…。これであと19回。(なのでアイキャッチは適当なタイミングで変える予定)

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